ノマドワーカー秋庭さんをお迎えしてのお話し会を開催!
人生はOne chance!
そんな言葉が過った1ヵ月前。友人がコメントしていたFacebookのある投稿を見て、何気 なく「福島にも来て欲しいな」とつぶやいてみた。
それが現実となった10月21日。
そう、大人のソトメシ倶楽部主催初のイベントを開催しました。
題して、
「旅するように働く」ライフスタイルとは? ~日本一寒い北海道陸別町を拠点に、キャンピングカーでノマド生活実践中の秋庭智也さんをお迎えして秋の阿武隈高原でプチ・リトリートCamp!~
(タイトル長っ)
秋庭さんは1月の平均気温の平均が-20℃を下回る日本で一番寒い町「陸別町」で無暖房生活を送っていたり、鹿肉ジャーキー、冷凍プリン、えびすかぼちゃのポタージュスープなどの特産品をプロデュースしています。また保温肌着を製造する企業のPR支援、自治体の地域おこし協力隊のサポート業務などなど、数々のナリワイを生み出しています。
ひとつの仕事に縛られることもなく、拠点も移動しながら、まさに「旅するように働く」を地でいく秋庭さんの記事に目が留まりました。
というのも大人のソトメシ倶楽部の運営メンバーも実はいくつかの仕事を持っていたり、地域を限定しての活動や仕事という考え方ではなく、エリアレス、ジェンダーレス、エイジレスな働き方や暮らし方ができる時代だと思っています。
そしてアウトドアの象徴ともいえるキャンピングカーに釘付け!
是非、我らがホームグラウンドであるJPA(J's park Abukumaの略)に来て欲しい!
そんな思いから発した一言が、あれよあれよとつながり、「この日だったら福島行けますよ」と直接、秋庭氏からお返事が・・・。
そして実は今回は、秋庭氏を以前から知る方が猪苗代町にもいらっっしゃり、阿武隈(田村市)と猪苗代の2か所でイベント開催とあいなりました。
ところがこの週末、台風接近のためあいにくの雨。一時は雨も上がりましたが、連日の雨でベースキャンプはぬかるみ、そしてさらに翌日は台風で雨・風ともに強まる模様。
JPAでの開催は断念し、急きょオーナー自宅の古民家風?(古い農家の家なだけですが)での開催となりました。
1時間ほど、秋庭さんのこれまでのキャリアや地方でどのようにして仕事をつくってきたかなどユニークで屈託のないその話しぶりに一同、聞き入ってしまいました。
その時、来ていた肌着(画像のロングTみたいなシャツ)は、本当に温かく、無暖房の生活もこの肌着にダウンで真冬も快適とか。ここ阿武隈は雪こそそれほど多くないですが、冬場の乾燥と冷え込みはやはりそれなり。参加者のお一人は早速、購入。また当日の様子をFacebookに他の方がアップすると、お寺の住職さんが反応するなど、北海道ならずともニーズが高そうです。
やはり着眼点というか、地方に眠る可能性みたいなものを上手く汲み取り、商品化したり、自らが歩く広告塔となってプロモーションしていく姿はさすがです。
さて、楽しくためになるお話し会の後は、秋庭さんプロデュースの鹿肉の味噌漬けと地元阿武隈の食材で懇親会のはじまりはじまり・・・。
鹿肉を美味しく食べるためにBBQと考えていましたが、今日は室内。それでも大人のソトメシ倶楽部ですから、そこはこだわりますよ~。
ベースキャンプも手作りしてしまうたぬたぬさんの父(Mr.j)は、おか炉も手作りしていました。今日は、そのおか炉に炭をおこし、炉端焼です!!
たぬたぬさんの実家は古く、昔は囲炉裏がありました。なので天井も高く、煤で柱が黒くなっているほど。いまさら炉端焼きをしても全く問題ありません!古くて良かった~。
とうことで、今回のメニューをご紹介。
<akivan&OTOSOTOコラボメニュー>
・鹿肉の味噌漬け(白みそ、味噌、ピリ辛)
柔らかくて美味しかったです!
・地元野菜のチップサラダ じゅうねん&ナッツのドライドレッシング
阿武隈山系ではよく荏胡麻(このあたりでは「じゅうねん」といいます) 食べます。
器はその荏胡麻をすった巨大すり鉢。
・柿のカプレーゼ 北海道産チーズ盛り合わせ
・カラフルじゃがいも餅チーズ
シャドークイーンという紫色したジャガイモときたあかり。お味は一緒です。中にはチーズがインされていて、炙って食べるとチーズがトロ~り溶けて美味しい!
・田舎風サテー(プチトマト、手作りハム、アボカド、三春の三角揚げ)テリヤキソース
やっぱり、阿武隈にきたら三角揚げは食べないとね。 ちなみにハムはオトソトメンバーのうしさんの手作りです。この日のために2週間前から仕込んでいました。
・高きびのミートローフ風 トマト煮
ちょうど先週、雑穀料理を習ったので、取り入れてみました。ミートローフに見えるのは高きびですよ。みんなお肉だと思ったみたい。オールベジです。
・けんちんうどん
この地域では冠婚葬祭には必ずけんちんうどんが出ます。牛蒡、人参、大根、ジャガイモを油で炒めて、水を加え、豆腐に味噌と酒。沸騰させてぐつぐつ煮ます。
・福島県産ひとめぼれ 新米 ・キャベツと蕪のもみ漬け
・豆腐のレアチーズ風ムースとひえ粉カスタードの2層仕立て
デザートは白砂糖、乳製品、卵一切使っていませんよ~。ジャムも手作りです。
料理担当のたぬたぬさん、頑張りました。
・ビール、ワイン、お酒 etc.
参加者の皆さんからもいろいろ持ってきていただきました!ありがとうございます。
今回、参加された方の多くが地域創生に関わることをお仕事にされていました。
そこで、自己紹介&PRタイム!
まずは田村市滝根町で、無農薬・無化学肥料で農産物の生産、加工を行っている福福堂の稲福さん。今日は、昨年仕込んだ山ぶどうジュース(ノンアルコール葡萄酒?)を持ってきてくれました。 その名も「初恋がきた道」。これが美味しい。たぬたぬさんは気に入ったので即オーダーしました(笑)
お次は、チームふくしまプライドを運営する小笠原さん。ご夫妻で参加してくださいました。 小笠原さんは「fukunomo」という福島の日本酒とおつまみをセットで毎月お届けする通販も運営されています。今日は、末広酒造の「亀の尾」を振舞っていただきました。
そして、田村市の魅力を伝える情報サイト「たむランド」を運営している荒井さん。田村市が大好きでその魅力を伝えたいと、地域おこし隊の任期満了後も田村市船引町に残り、地域創生に関わるお仕事をされています。
参加者の8割は県外出身者でした。稲福さん、小笠原さん、荒井さんもIターン組。実はオトソトメンバーも半分以上はIターンやUターンなんですよ。
こうして、この家で生まれて育ったたぬたぬさんには、黒い柱もだだっぴろい家も珍しくはありません。しかし、こうして外の目をもって見ると、面白いことが出来そうだなと改めて感じました。
「人の集まるところには情報が集まる。情報が集まるところは発展する。」
こういうのは、たぬたぬさんの父、Mr.J。ふるさとの発展を願う気持ちで、実はあのベースキャンプをも作られたのです。
今回はMr.Jにも参加してもらい、若い世代との交流もしてもらいました。
少しはこの言葉の通り、人が集まる機会が作れたかな?と思う、オトソト初イベントでした!
オトソトメンバーO君が持ってきてくれた手焼きせんべいキット。焼きたてのおせんべいも、雰囲気出てます。
楽しい宴はこの後も続く・・・・。
◇秋庭智也(あきば ともや)さん ◇ 東京生まれ。イギリスで開発学を学んだのち、創業期のサイバーエージェントでウェブプロデュース業務を担当。その後、国際協力NGO シャプラニールで広報&フェアトレード事業担当し、2012年、北海道陸別町へ移住。地域おこし協力隊として特産品や地域ブランド開発に取り組み2017年独立。陸別町地域ブランドプロデューサー、FM-JAGAパーソナリティー、Outdoor Neighborhood 共同代表など6つの仕事を生業として暮らす。日本一寒い町、陸別町で「無暖房生活」を5シーズンに渡って継続。今夏から、キャンピングカーを活用した移動式オフィス「akivan」でノマド生活を実践中。